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第24課 心霊術

1. 聖書には霊的存在があるということを教えていますか

「また、御使たちについては、『神は、御使たちを風とし、ご自分に仕える者たちを炎とされる』と言われているが、」ヘブル1 : 7

2. 霊とは天使のことですが、それにはいくつの種類がありますか

二種類。善霊と悪霊。

3. 両方とも人間と交渉がありますか

あります。

善霊
御使たちはすべて仕える霊であって、救を受け継ぐべき人々に奉仕するため、つかわされたものではないか。」ヘブル1 : 14(士師記13 : 3-21参照)

悪霊
「しかし、驚くには及ばない。サタンも光の天使に擬装するのだから。」コリント第二11 : 14

「それから、左にいる人々にも言うであろう、『のろわれた者どもよ、わたしを離れて、悪魔とその使たちとのために用意されている永遠の火にはいってしまえ。』」マタイ25 : 41

「身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食いつくすべきものを求めて歩き回っている。」ペテロ第一5 : 8

4. 心霊術とは何ですか

「普通霊媒と呼ばれる人を通して、死人の魂がいろいろの方法で人間と交渉したり、その存在を人間にあらわすことを信ずる信仰。」Standard Dictionary

5. 死人は生きた人と交わるために帰って来ることができるでしょうか

「彼は再びその家に帰らず、彼の所も、もはや彼を認めない。」ヨブ7 : 10

「生きている者は死ぬべき事を知っている。しかし死者は何事をも知らない、また、もはや報いを受けることもない。その記憶に残る事がらさえも、ついに忘れられる。その愛も、憎しみも、ねたみも、すでに消えうせて、彼らはもはや日の下に行われるすべての事に、永久にかかわることがない。」伝道の書9 : 5, 6

「その息が出ていけば彼は土に帰る。その日には彼のもろもろの計画は滅びる。」詩篇146 : 4

6. 聖書は偽りの霊があることを認めていますか

「主は『どのような方法でするのか』と言われたので、彼は『わたしが出て行って、偽りを言う霊となって、すべての預言者の口に宿りましょう』と言いました。そこで主は『おまえは彼をいざなって、それを成し遂げるであろう。出て行って、そうしなさい』と言われました。」列王紀上22 : 22

7. あらゆる偽りの霊は誰に属しますか

「あなたがたは自分の父、すなわち、悪魔から出てきた者であって、その父の欲望どおりを行おうと思っている。彼は初めから、人殺しであって、真理に立つ者ではない。彼のうちには真理がないからである。彼が偽りを言うとき、いつも自分の本音をはいているのである。彼は偽り者であり、偽りの父であるからだ。」ヨハネ8 : 44

8. サタンとその使は、どんな力を持っていますか

「しかし、驚くには及ばない。サタンも光の天使に擬装するのだから。だから、たといサタンの手下どもが、義の奉仕者のように擬装したとしても、不思議ではない。彼らの最期は、そのしわざに合ったものとなろう。」コリント第二11 : 14, 15

9.偽りの霊に聞き従う者はどうなりますか

「あなたがたは口寄せ、または占い師のもとにおもむいてはならない。彼らに問うて汚されてはならない。わたしはあなたがたの神、主である。」レビ記19 : 31(注1)

10. この霊の働きのどんな面がしるされていますか

「あなたがたのうちに、自分のむすこ、娘を火に焼いてささげる者があってはならない。また占いをする者、卜者、易者、魔法使、呪文を唱える者、口寄せ、かんなぎ、死人に問うことをする者があってはならない。」申命記18 : 10, 11(注2)

11. 主はこれらの事を、どのように見なしておられますか

「主はすべてこれらの事をする者を憎まれるからである。そしてこれらの憎むべき事のゆえにあなたの神、主は彼らをあなたの前から追い払われるのである。」申命記18 : 12

12. 魔術を使う者はだれの子供ですか

「ところが魔術師エルマ(彼の名は「魔術師」との意)は、総督を信仰からそらそうとして、しきりにふたりの邪魔をした。サウロ、またの名はパウロ、は聖霊に満たされ、彼をにらみつけて言った、「ああ、あらゆる偽りと邪悪とでかたまっている悪魔の子よ、すべて正しいものの敵よ。主のまっすぐな道を曲げることを止めないのか。」使徒行伝13 : 8-10

13. そのような人は、天国に行くことができますか

「しかし、おくびょうな者、信じない者、忌むべき者、人殺し、姦淫を行う者、まじないをする者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者には、火と硫黄の燃えている池が、彼らの受くべき報いである。これが第二の死である。…いのちの木にあずかる特権を与えられ、また門をとおって都にはいるために、自分の着物を洗う者たちは、さいわいである。犬ども、まじないをする者、姦淫を行う者、人殺し、偶像を拝む者、また、偽りを好みかつこれを行う者はみな、外に出されている。」黙示録21 : 8、22 : 14, 15

14. 人々はこれらの惑わしから救われたことがありますか

「さて、この町に以前からシモンという人がいた。彼は魔術を行ってサマリヤの人たちを驚かし、自分をさも偉い者のように言いふらしていた。それで、小さい者から大きい者にいたるまで皆、彼について行き、『この人こそは「大能」と呼ばれる神の力である』と言っていた。彼らがこの人について行ったのは、ながい間その魔術に驚かされていたためであった。」使徒行伝8 : 9-11

「ある時、わたしたちが、祈り場に行く途中、占いの霊につかれた女奴隷に出会った。彼女は占いをして、その主人たちに多くの利益を得させていた者である。この女が、パウロやわたしたちのあとを追ってきては、『この人たちは、いと高き神の僕たちで、あなたがたに救の道を伝えるかただ』と、叫び出すのであった。そして、そんなことを幾日間もつづけていた。パウロは困りはてて、その霊にむかい『イエス・キリストの名によって命じる。その女から出て行け』と言った。すると、その瞬間に霊が女から出て行った。」使徒行伝16 : 16-18

15. 私たちにどんな約束が与えられていますか

「だから、『彼らの間から出て行き、彼らと分離せよ、と主は言われる。そして、汚れたものに触れてはならない。触れなければ、わたしはあなたがたを受けいれよう。そしてわたしは、あなたがたの父となり、あなたがたは、わたしのむすこ、むすめとなるであろう。全能の主が、こう言われる。』」コリント第二6 : 17, 18(注3)

注釈

【注1】
T.デ・ウィット・タルマジ牧師は「心霊術は詐欺である」という説教の中でこう言っています。「心霊術は、苦しみのために弱って病的になっている人々につけこんでいる。友が死ぬ、家庭が暗い、世界が暗い、将来も暗黒に見える。反逆者であり、また弱い我々に、もし大軍を指揮して死の世界からその愛する者を奪いかえす力があるとしたら、我々はそうするだろう。心霊術は、我々が行きづまってどうしようもなくなる―体も頭も心もいよいよ疲れ果てたとき、やって来て言う。『わたしが今その戸を開いてあげよう。あなたはその声を聞くことができる。机のまわりにおすわりなさい。みなさん、お静かに…』と。わたしは、心霊術が人生の不幸や悲しみのために疲れて病的になった人々につけこむから否定するのだ。もし心霊術にそのするがままにさせておくならば、世の中は淫欲な修羅場と化すだろう。心霊術は不潔で不道徳な宗教である。」

【注2】
「現代の心霊術の著しい点は、昔の魔法や魔術や、妖術のあらゆる原理を再現していることである。同じ力がその中にひそんでおり同じ知恵が働いている」F. F. Morse, in Practical Occultism, p.85.

【注3】
心霊術が悪魔の宗教であることは、それを擁護している幾人かの人々が認めています。1865年11月4日の "'Banner of Light”には、次のような問と答が記されていますが、その答は、当時有名な霊媒であったコナント夫人に乗り移った霊が語ったものです。問、「あなたは孔子かゾロアスターに会ったことがありますか」答、「はい、幾度もあります」問、「順序から言って、イエス・キリストと孔子とゾロアスターとでは、だれが道徳的に最高の地位を占めていますか」答、「道徳的には孔子が他の二人より高い地位を占めています。イエスはご自分から、孔子から大部分の霊感を受けたと言っておられます。もし三人に関する記録を信頼するならば、イエスが、孔子から霊感を受けたとおっしゃったとき、本当のことを言っておられたことがわかります」Banner of Light, June 4, 1864.  問、「あなたは、わたしたちが悪魔と呼んでいる個性を持った霊を知っていますか」答、「はい、たしかに知っています。その悪魔がわたしたちの神であり父なのです」 A.B.チャイルズ博士は「キリストと民衆」という題の本に次のように述べています。「悪魔と呼ばれている霊は、自然の中に存在している神の霊である。」また "Better Views of Living”という本の中では、「人がまだ考えたこともないことであるが、世界という地獄を通して、人々を霊の世界である天国へ行く準備をさせるのが悪魔の使命である」と言っています。現代の霊媒を通して語る霊が人を惑わすものであることは、指導的な権威者にも認められていることです。チャイルズ博士は1864年10月26日の "'Banner of Light”にこう述べています。「悪い方向に導かれた様々の霊の群れがあることは疑えないと思う。いやしい霊は、高貴な霊のよい働きを妨げようとして、霊媒やその言うことを聞こうとして座っている人々を困らせ、悩ませ、苦しめようとする。こうした霊は自分たちの楽しみのために我々を惑わす。それを見たり感じたりしたことのない霊媒があるだろうか。私自身そうした経験を持っている。しかし、我々にとって神の意志の啓示者であり実行者である賢明な霊は、我々のためを思って故意に我々を欺く。」

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