NHK WEBニュースより-【5月26日 4時38分】
インドではここ数日、全土で45度を超える厳しい暑さが続き、熱中症などでこれまでに500人以上が死亡しました。激しい熱波に見舞われ、25日には最高気温が首都ニューデリーで45度5分まで上がったほか、東部では47度に達しました。さらに、南部のアンドラプラデシュ州とテランガナ州を中心に、熱中症や脱水症状による死者が相次ぎ、インド政府によりますと、路上生活者や体の弱ったお年寄り、それに建設労働者などこれまでに500人以上が死亡したということです。
各地の病院には、熱中症の患者が次々と運び込まれていますが、停電が頻繁に起きるためエアコンや扇風機が使えないことも多く、市民の間では不満が高まっています。
このためインド政府は、日中はできるだけ外出しないよう呼びかけているほか、暑さの厳しい地域に臨時の給水所を設けたり栄養価の高い乳製品を配ったりするなど、対応に追われています。
インドの気象当局によりますと、今回の熱波は少なくとも今週いっぱい続くということで、死者の数は今後さらに増えることが懸念されています。